イジワルなキミの隣で
えっ……⁉︎
そう思ったのと、佐伯先輩が壁に寄り掛かる姿が見えたのは同時で。
思わず足を止めた。
「な、なんで佐伯先輩がいるの?」
帰ったはずじゃ……?
あ、華さんに頼まれたのかな?
この前も瀬名君に私を送るように頼んでたし。
それなら納得がいく。
「この辺、前に変質者が出たとこだろ?萌絵も一応女だからな」
「……一応って言葉は余計ですけど」
「へいへい。その減らず口がなけりゃ、ちょっとは可愛げがあんのにな」