【完】お嬢様と執事
俺はこの瞬間が一番嫌いだ。



人にこんなジロジロ見られるなんて無理だ。



そして、沙羅様を見る男共の目が俺は気に食わない。



「今日はうるさいのが来ないわね」



「はい」



ホントはこのギャラリーから離れて直ぐに、腐れ縁の真司郎が来る。



とてつもなく大きな声を出しながら───...



「おはよーっさん!!!」



そう、こんな感じで...



俺と沙羅様はその声が合図のように、後ろを向いた。



そこには程よく焼けた顔に真っ白いタキシード、そしていかにもチャラそうな笑顔、そして隣には呆れたような表情で真司郎をチラッと見る沙羅様の大親友、千華様



千華様は沙羅様とは真逆の人



物静かな沙羅様に比べて、いつもニコニコと笑顔を絶やさない千華様



表裏のないその笑顔は、周りに人を惹き付ける。



ちょっとお嬢様らしからぬ行動は置いといて...


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