シェアハウスのミュージシャン
byひろ
最近やけに馴れ馴れしい。
うざい。ってかキモイ。
メイクはバッサバッサ。
スカートはパンツ見てほしーのかよってほどの短さ。
そして、香水の甘すぎる匂い
その姿を見て、誰がいいと思うのか。
最近良くくっついてくる剣崎菜奈華。
哲情報では、モテるらしいけど、あいつのどこがモテるのだか。
沙織がモテっていうのは、言われなくても分かるけど、こいつは言われてもわかんねー。
最近、そいつのせいでイライラが多かった。
今日は、沙織が眠い1日見たいだ。
朝から眠いのに、全員分の朝ごはんをつくって、食べずに寝た。
昼もせっかく、友達が起こしてもらったのに、昼も食べずに寝ちまった。
こいつ朝からなんにも食ってねいな…
帰りマクドでも奢ってやろうっと5時間目に思った、
放課後…
教室は沙織と俺だけ。
沙織は俺の席の方を向いて寝ていた。
なんつーか。無防備に寝てやがる…
一様お前はモテんだよ。
無駄か。こいつ鈍化だし。超!!
俺は、そんな事を思いながらも机の上に座って、ケータイをいじっていたら、
「あ!ひろぉ〜。」
無駄に絡めるような声。
そして。喋った後のアヒル口。
アヒル口にするため必死だ。
「あぁ?」
こいつのせいで機嫌最悪。
剣崎「あのさぁー。ちょっと菜奈っと一緒について来てくれない?」
「拒否る。」
剣崎「もぉ〜。ねぇ、お願い。」
「拒否る。」
剣崎「どうして?沙織と一緒に帰りたいから?」
「はぁ?」
剣崎「でも、沙織迷惑なんじゃない?
私、志田と中学一緒だったから、志田と沙織と付き合ってたのは知ってるし…
てか、まだ好きでしょ?あの2人。」
いきなりキャラが変わったように話出した。
「うっせぇ。帰れ…」
剣崎「まぁ、菜奈は沙織ちゃんの気持ち分からないけどぉ〜。」
またキャラ柄が戻った。
「分かったから,帰れ…「こう…え、い」
「っーーーーーー!!!!!!」
俺の言葉に被せて聞こえてした声…
今の声は、どう考えても、沙織だ。
剣崎「あぁ〜。沙織ちゃん志田君の夢見てるんだぁ〜。」
その言葉に俺の機嫌は最悪…
「いいから帰れ。」
剣崎「あ、沙織ちゃん起きちゃった…
じゃ、私、ちょっと…」
それだけ言って剣崎はどこかにいってしまった。
沙織は寝ぼけた顔で教室をキョロキョロしている。
やっと教室から出て来た所を呼び止めた…
だけど、だんだん言い合いになっていった…
そして、
沙織「……あんたにはもう彼女いるしね
今まで短かったけどありがとね。」
そう呟き出した。
彼女⁇
俺に彼女?
誰の事だ…
俺はその事について聞こうと肩を触った瞬間、合気道の技をかけられた。
「ってーー。」
沙織「あ…ごめ…」
「さわんな。」
「話もする事ねーや。」
なんて、怒りに狂った俺は言ってしまった…
沙織の顔を見るのすら怖かった…
マジ情けないと思いつつ、俺はその場を立った。