シェアハウスのミュージシャン

byひろ


「はよ。」


朝起きて、リビングに行くと、挨拶するのは、沙織が来てからの日課になっている。


そして、

「おはよ!」

っという朝から元気な声を台所からヒョコッと顔を出して言う…

その一言から、俺の朝が始まる。


だけど、今日は…







誰もいなかった。

台所に行っても誰もいない。


玄関に行くと、沙織の靴がなかった。


ただでさえ俺が起きるのが早かったのに、あいつは、朝ごはんを作って学校にまで行っていた。


俺は着替えて、朝ごはんを食べた。


まだ、誰も起きて来ないのは、早いからだ。



学校に行こうか。っと思ったがやめた。

今沙織と2人になっても、合わせる顔がない。っというより、気まずい…

俺はコーヒーを飲みながら、賢介達が起きてくるのを待った。



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