甘いカンケイ



「なにより、香織が幸せそうにしてるのを見るのがあたし嬉しいんです。それに凄く大事にされて、愛されてる香織が純粋に羨ましい…。」


年の差があると話が合わないとか子供扱いされたりとか…。それなりの壁があるんだろうけどふたりを見ると"愛"があればそんなの乗り越えられちゃう気がする。


「美和ちゃんって友達思いで、心が綺麗なんだね」

「え?」


浅井さんを見ると優しく微笑みながらあたしを見つめていて、なんだか気恥ずかしくなってくる。


「なかなか人の幸せを素直に喜べる人っていないと思うよ。社会に出たらなおさら。だから美和ちゃんみたいな人は心が綺麗なんだと思うな。」


それに、と浅井さんは続ける。


「俺も美和ちゃんと同じ。あのふたり見てると年の差なんて気にならないって思うよ。」

「ふふ。なら、浅井さんもあたしと一緒で心が綺麗なんですね。」

「…っ!」


……あれ?浅井さん顔が赤くなってる…?


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