璃琥―riko―
目を覚ますと太陽が真上にあった。すると今は必然的に昼頃。もう既に入学式は終わっている。今日は入学式だけだから昼はなくみんな帰っているはずた。

「あれ……なんかあった気がする…」

なにか用事があった気がする。でも、思い出せない。まあいいや。思い出せないってことは大切な用事じゃないことだし。
愛は絶対に大切な用事は忘れない。環境がそうだったってこともあるがら、おかあさんに頼まれたことは全て大切で、忘れるなんて絶対出来ないから、ずっとそうしていたら身にしみついた。
しかし、その代わりなのか大切じゃないと判断した用事は一切忘れる。そんな子なのだ。
そして、愛はたった一度だけおかあさんに反抗したことがある。それは、おかあさんの友達に言わせると、凄かったらしい。お互いがお互いを思いやってのことで愛もおかあさんも一歩も譲らず大変だったらしい。
その結果は二人と“あの人“以外は誰一人として知らない。
そのちょっと前に“ココ“から居なくなった愛の兄さえも知らない。

愛もおかあさんも譲らなかった“アレ“は確かに時間が迫ってきている。
それが幸か不幸かはまだだれも知らない。

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