璃琥―riko―
「お前のことだから、途中でめんどくさくなって屋上でさぼったんだろ?」

愛の疑問を感じ取ったのか、來夜がため息をつきながら答える。しかも当たっているし。
お前の行動パターン分かりやすいからなってニヤニヤ笑われながら頭に腕を置かれた。体重が頭にかかって重い。
地味に重いよ。こんにゃろー!
絶対わざとだ…。

「別にいいじゃん。一応ここ不良校だし」

本当に不良校に見えないけどさ。
まず、誰が不良校つくるって言ったの?
……答えは分かっているけどさ。
ミスター城之内だって分かってるけど。
やっぱり考えてること分からん。
逆に分かる人いるのかな?この世界であの人を越える不可思議で凄い人は……いないな!
本当に謎だ…………。

「あのヤローもそろそろ戻ってくるしな」

その言葉につい笑顔で頷く。
だってカレにやっと会えるのだから。
ずっと会えるのを待っていたから。

とても大切な人だから………

私のせいで“あんなこと“になったんだ。
それを自分のせいだって悔やんでカレは居なくなったんだ。
私が悪いのに、カレもおかあさんもみんなわたしを責めないんだ。
だから、私もカレに言いたい。
あなたのせいじゃないって……

「あ、遅れてもいいから学校こいよ?なんなら迎えにいこうか?辛くなったらココに来ていいからな?授業中は別に寝てもいいからな?」

あのですね、雨來サン…普通違うよね?
学校に遅れて来てもいいとか、授業中ねていいってさ、学園長としてどうなんだろうか……
本当に過保護だね。

「おい!!遅れたら駄目だろうが!!しかも、迎えって兄貴は仕事たくさんあるだろうが!」

そうそう。それが正しい意見だよ。
最後のはちょっと違うと思うのは気のせいにしとこうか…

「まあ、無理して学校に来なくてもいい。別にクラスじゃなくて学園長室にずっといてもいいぞ。あ、俺の授業以外は寝ていい。それで文句つけるセンコーがいたら伝えろ。絶対だぞ?すぐにぶっつぶしてやるから」

おい。
お前もかよ!!
他のおかあさんの大切な人たちも私と莉茉に対して過保護だった気がするけど。
まあ、それは置いといて……
さすがの私もびびったよ。
先生をぶっつぶしてやるからだなんて…
來夜はじっくり相手を攻めていくのも好きだから……そうやって精神的苦痛を与えるんだろうな。殺りかたは………言わないでおこうか。想像するだけで恐ろしい。



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