始まりは恋の後始末 ~君が好きだから嘘をつく side story~
「これ位で優しいって言ってもらえるなんてありがたいわね」
「いえいえ、今井さんはいつも気を配ってくれてますよ」
「そう?毒づいてるじゃなくて?」
「そんなことないですよ。今井さんって結構もてるんじゃないかな?って思います」
「は?・・もてるわけないじゃない」
「え~そうかな。美人だし、優しいし、面倒見いいし。彼氏さんはいるんですか?」
急に褒め倒されて焦っているところに、ついでのように恋人の確認までされてドキッとしてしまう。
それは私が一番触れて欲しくない話題だ。
いないと嘘をつくのは嫌だし、いると言ってしまえば『誰?』とか『どんな人?』とか話を掘り下げられてしまうかもしれない。
う~ん・・・と考える振りをしながら前方の彼へと視線を向けると、彼の隣の席の子が嬉しそうに料理をよそった取り皿を彼に渡す姿を目撃してしまう。
ズキッと痛む胸の鼓動が、また私を卑屈にさせる。
彼から高坂くんへと視線を戻して、今の質問は申し訳ないけどはぐらかすことにした。
「さあ?どうでしょう」
「え~、教えてくださいよ~」
残念がる高坂くんに「ごめん、ごめん」と謝ると課長が苦笑しながら「高坂~、しつこい男は嫌われるぞ」と助け舟を出してくれた。
「はーい、すいません」
シュンとなった高坂くんの頭をヨシヨシと撫でながら、ドリンクメニューを差し出して見せた。
「いえいえ、今井さんはいつも気を配ってくれてますよ」
「そう?毒づいてるじゃなくて?」
「そんなことないですよ。今井さんって結構もてるんじゃないかな?って思います」
「は?・・もてるわけないじゃない」
「え~そうかな。美人だし、優しいし、面倒見いいし。彼氏さんはいるんですか?」
急に褒め倒されて焦っているところに、ついでのように恋人の確認までされてドキッとしてしまう。
それは私が一番触れて欲しくない話題だ。
いないと嘘をつくのは嫌だし、いると言ってしまえば『誰?』とか『どんな人?』とか話を掘り下げられてしまうかもしれない。
う~ん・・・と考える振りをしながら前方の彼へと視線を向けると、彼の隣の席の子が嬉しそうに料理をよそった取り皿を彼に渡す姿を目撃してしまう。
ズキッと痛む胸の鼓動が、また私を卑屈にさせる。
彼から高坂くんへと視線を戻して、今の質問は申し訳ないけどはぐらかすことにした。
「さあ?どうでしょう」
「え~、教えてくださいよ~」
残念がる高坂くんに「ごめん、ごめん」と謝ると課長が苦笑しながら「高坂~、しつこい男は嫌われるぞ」と助け舟を出してくれた。
「はーい、すいません」
シュンとなった高坂くんの頭をヨシヨシと撫でながら、ドリンクメニューを差し出して見せた。