ラストバージン
「ようやく、葵がずっと恋愛にも結婚にも乗り気じゃない理由がわかったよ」
「え?」
「今までずっと疑問に思っていたけど、私も結婚願望があんまりない方だったから人の事は言えないし、訊けなかったんだよね」
「ごめんね」
申し訳なさを表情に出した私に、菜摘がすっきりとしたように笑った。
「いいよ、もう。葵が話せなかった理由もわからなくもないし、相談して貰えなかったのは寂しかったけど、ちゃんと打ち明けてくれたしね」
「菜摘」
「何?」
笑顔の菜摘を真っ直ぐ見つめると、彼女が怪訝そうに視線を合わせた。
「軽蔑しないでいてくれて、ありがとう」
「何よ、改まって。長い付き合いなんだから、簡単に軽蔑なんてする訳ないでしょ」
菜摘が照れ臭そうに見えたのは、たぶん気のせいじゃなかったと思う。
「……で?」
それを隠すように真面目な顔をした彼女は、私をじっと見つめた。
「過去の事はもういいとして、今はどうして悩んでるの? この際だから、全部吐きなさいよ」
逃がさないと言わんばかりの表情にたじろぎながらも、過去を打ち明けた事で勢いが出たのかもしれない。
私は、再び覚悟を決めた。
「え?」
「今までずっと疑問に思っていたけど、私も結婚願望があんまりない方だったから人の事は言えないし、訊けなかったんだよね」
「ごめんね」
申し訳なさを表情に出した私に、菜摘がすっきりとしたように笑った。
「いいよ、もう。葵が話せなかった理由もわからなくもないし、相談して貰えなかったのは寂しかったけど、ちゃんと打ち明けてくれたしね」
「菜摘」
「何?」
笑顔の菜摘を真っ直ぐ見つめると、彼女が怪訝そうに視線を合わせた。
「軽蔑しないでいてくれて、ありがとう」
「何よ、改まって。長い付き合いなんだから、簡単に軽蔑なんてする訳ないでしょ」
菜摘が照れ臭そうに見えたのは、たぶん気のせいじゃなかったと思う。
「……で?」
それを隠すように真面目な顔をした彼女は、私をじっと見つめた。
「過去の事はもういいとして、今はどうして悩んでるの? この際だから、全部吐きなさいよ」
逃がさないと言わんばかりの表情にたじろぎながらも、過去を打ち明けた事で勢いが出たのかもしれない。
私は、再び覚悟を決めた。