ラストバージン
「だから、少しでも近付きたいと思ったんですけど、どうやら難しいみたいですね」
「すみません……」
「あぁ、また……。もう謝らないで下さい」
優しい声音に罪悪感は強くなり、首を横に振って視線を落とした。
「私みたいに乗り気じゃない人間は、結婚を謳うパーティーなんかに参加するべきじゃなかったんです」
「それは結果論ですよ。今回はたまたまご縁がなかっただけで、結木さんだって飛び切りタイプの男性に出会えた可能性だってあるんですから」
明るく笑った高田さんに、眉を寄せて微笑む。
どんなに好みの男性に出会っていたとしても、私の頑なな心は簡単に動かないだろう。
そんな事はもちろん口に出来なくて、思わず謝罪を零しそうになったけれど……。
「……ありがとうございます」
一呼吸置いた後、紡ぐ言葉を変えた。
「僕の方こそ、来て下さってありがとうございました。結木さんと一度でもご一緒出来て、とても嬉しかったです」
こんな言葉をくれる男性との縁を自ら断つなんて、菜摘に言わせれば『勿体ない』だろう。
それをわかっていても意志を曲げられなくて、高田さんに心の中でそっと謝った――。
「すみません……」
「あぁ、また……。もう謝らないで下さい」
優しい声音に罪悪感は強くなり、首を横に振って視線を落とした。
「私みたいに乗り気じゃない人間は、結婚を謳うパーティーなんかに参加するべきじゃなかったんです」
「それは結果論ですよ。今回はたまたまご縁がなかっただけで、結木さんだって飛び切りタイプの男性に出会えた可能性だってあるんですから」
明るく笑った高田さんに、眉を寄せて微笑む。
どんなに好みの男性に出会っていたとしても、私の頑なな心は簡単に動かないだろう。
そんな事はもちろん口に出来なくて、思わず謝罪を零しそうになったけれど……。
「……ありがとうございます」
一呼吸置いた後、紡ぐ言葉を変えた。
「僕の方こそ、来て下さってありがとうございました。結木さんと一度でもご一緒出来て、とても嬉しかったです」
こんな言葉をくれる男性との縁を自ら断つなんて、菜摘に言わせれば『勿体ない』だろう。
それをわかっていても意志を曲げられなくて、高田さんに心の中でそっと謝った――。