チャラ男とちょうちょ
「真奈美、すごい濡れてる」

「そんなこと…ないもんっ」

「素直じゃねーな、真奈美は」

そう、あたしはいつも素直じゃなかった。
強がって、平気なフリして…。
もっと素直に気持ちを伝えることができてたら、裕貴は今と違ったのかな?
もっとあたしのこと、かわいい女の子だって思ってくれてたのかな?

「でも、真奈美のはただの強がりだからね!…素直じゃないのは」

「‼︎」

そう言って、裕貴のものが入ってきた。

あたしの性格なんて分かろうとしてくれてないって思ってた。
あたしが、こんな風に思ってるときに何でこんなこと言うんだろう。
裕貴は、いつもズルい。

知らないうちに、ボロボロ涙がこぼれてた。
身体はこんなに熱くて、気持ちもぐちゃぐちゃで、でも高ぶって。
自分でも自分がどうなってるのかわからなかった。
裕貴に触れたところは全部敏感になっていた。

「やぁ…ダメ…‼︎」

あたしは、すぐに絶頂を迎えてしまった。
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