黒愛−kuroai−
先週の日曜日、料理を教えて欲しいとお願いしたら、喜んでOKしてくれた。
そしてさっき、
『夕飯の支度を一緒にさせて下さい』
とメールし、了解を得たところ。
大型スーパーマーケットで待つこと10分。
パリッとしたスーツとコート姿の、柊也先輩の母親がやって来た。
彼女は保険の外交員。
朝から夕方まで、平日毎日働いて大変だよね。
私が嫁に行けば、家事を分担できる。
まだ結婚の話しを伝えていないけど、喜んで迎えてくれると思う。
「お待たせ。ごめんね、遅れちゃった」
「ふふっ いいですよ。
お仕事お疲れ様です」
「そうなの、疲れた〜
でも、今日の夕飯の支度は、愛美ちゃんが手伝ってくれるから、苦じゃないね。
おばさん、張り切って教えちゃう!」
近々“お義母さん”と呼ぶ予定の彼女と、メニューの相談しながら楽しく買物する。
今晩はビーフシチュー。
この前の炒飯は平凡な味だったが、ビーフシチューはどうだろう?
柊也先輩の好物と言うので、しっかり覚えないと。