黒愛−kuroai−
 

 ◇◇◇


柊也先輩と最後にセックスしてから、数日過ぎた。


2月下旬、まだまだ寒い日が続いている。


お腹を冷やさないよう、室内でも厚着して過ごしていた。




今朝、いつまでも学校をサボり続ける私に、母が口煩く説教して来た。


それを完全無視する。


妊娠初期は大切な時期。
学校で何かあったら大変だ。




やがて怒るのに疲れた母は、諦めて仕事に出掛ける。

その2時間後に私も外出した。




目的地は近所の薬局。

妊娠検査薬を買おうと思っていた。



妊娠している自信はあるが、確かな証拠は必要。


店内をうろつき、ソレを見つける。

正確さ99.9%と書かれた細長い箱を、レジに出した。




レジに立つのは、きついパーマをかけた中年オバサン。

女子高生の私と妊娠検査薬の間で、視線を二往復させる。



非難と好奇の目で見られ、嫌な気持ちになった。


女子高生の妊娠は、世間一般的に喜ばしい物ではないかも知れない。


避妊せず、不特定多数の男と遊び、喜べない妊娠をするバカ女もいるのだろう。



でも私は違う。

彼との子供を作ろうとした結果の妊娠。

非難される謂われはない。



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