黒愛−kuroai−
 


ムカついたので、会計を終えると、レジのオバサンに一言。


「変な頭。そのパーマ、キツ過ぎてキモイ」



顔を真っ赤にする、キモパーマ。

クスリと笑い、薬局を後にした。




妊娠検査薬を握りしめ、足早に家に向かう。



嬉しいな。

結果を持って、夕方柊也先輩の家に行こうか?



いや、夕方まで待てない。

学校に行って、授業中の彼のクラスに駆け込もうかな?



「妊娠してたよ!良かったね、先輩!」

大声で報告して、みんなの祝福の中、彼に抱き着くのも素敵だね。




ウキウキしながら家に帰り、すぐトイレへ。


妊娠検査薬の箱を開け、説明書を読んだ。


検査薬は、プラスチック製スティックの先端に、濾紙が付いた物。

濾紙に尿をかけ、赤紫色のラインが現れたら、妊娠反応陽性らしい。




早速、試してみた。

トイレに座り、赤紫ラインが浮き出るのを、今か今かと待つ。



しかし、3分経っても5分経っても、濾紙は無色のまま、何の変化もない。



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