黒愛−kuroai−
 


彼を見下ろし、刃先をペロリ舐める。

“究極”の味は、とっても美味。

媚薬のように、癖になりそうな味がした。




太ももを押さえ、座ったまま、ズリズリ後退る彼。

私はゆっくり追い詰める。



後ろを見ずに逃げるから、ミツオ君に打つかってしまう。



派手な音が響き、ミツオ君が床に倒れた。



内臓パーツがバラバラに飛び散り、首が外れ、頭が転がった。



私の足元に転がって来た、頭部を拾い上げる。




「あ〜あ、ミツオ君壊れちゃった。
先生に見付かったら、怒られちゃいますよ?フフッ」




お尻で這うように後退り、背中を壁に当て、彼は逃げ道を失った。


周囲には、散乱した内臓が。


そんなに怯えなくても、ミツオ君の内臓は何もしないのに。




彼の前にしゃがみ込む。

震える手に、ミツオ君の頭部を持たせてあげた。




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