脱・不幸恋愛体質
なんなんだ、コイツ?!
そう思いながら、真横に居る蓮をガン見。
すると、蓮はパッと横を向きいつものブスッとした顔で
「イカ!!」
って…イカ!!!
ああぁぁぁ……
ひっくり返したイカは、見事なまでの焦げっぷり。
ヤバい。
確実に殺される。
恐る恐る蓮を見ると……
か…顔が怒ってる。
「それ、今日のお前の賄いな」
そう言うと、再び焼きそばを焼き始めた。
「…はい」
私は力無く言うと、そのイカを紙皿に乗せておいた。
半分は蓮のせいなのに…なんて言える訳もなく、渋々新しいイカを取り出す。
「蓮って、あんな笑顔するんだね」
イカを見つめながら話す私に、
「営業用」
「ふ―ん」
相変わらず単語だけの会話。
チラッと横を向くと、
?!?!?!
顔が赤い?!
気のせいかな?
いや、そんな事は無い筈……
「やだ、蓮ったら顔が赤いよ?!」
ププッと笑う私に、
「っな…!!んな事ね―よ!!!」
って、意外と可愛い所有るんじゃん。
おっ、珍しく形勢逆転。
満塁逆転ホームランを打った気分。
蓮は焼きそばをプラスチックケースに詰めると
「ちょっと、トイレ」
そう言って、店の中に入って行った。
あやつ、逃げたな。
まぁ、久しぶりにスッキリした気分かな。