脱・不幸恋愛体質

それにしても、蓮は何を言おうとしたんだろうか?

後で聞いてみるかな。


「…愛莉ちゃん?あ・い・りちゃん?」


「ひゃへい!!!」


なんじゃ、その返事は……


アホな自分にツッコミつつ、真っ赤になりながら翔君を見た。

そんな慌てぶりがおかしいのか、翔君にかなり笑われてますけど。


「手を出して」


そう言うと、翔君は自分の手を開き私の前に差し出した。

えっ、翔君の手のひらの上になんて恥ずかしくておけません!!!


出そうとしたり引っ込ませようとしたり……


アホか、私は。


「もう、何やってるの愛莉ちゃん?」


そう言うと翔君は私の手首を優しくとり、ゆっくり手の平を開かせた。

くっきりミミズ腫れの様にトングの跡がついていた。

真っ赤に冷え切った手は、翔君の体温により徐々に温かさを取り戻していく。

翔君は手際よく処置すると、包帯をグルグル巻きにした。


「はい、これで大丈夫」


「ありがとう」


グルグル巻きの右手を見ながら、こんなおっちょこちょいな自分が悲しくなった。


「迷惑ばかりかけて、ごめんなさい」


そんな私の言葉に、


「……愛莉ちゃんって可愛いね」



えっ?!



あの…今なんて?

全く答えになって無いんですけど!!!

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