彼女の恋~小指の赤い糸~
ジタバタしながら暴れていると両手首を主任は掴んで頭上に押さえつけた。
「ふっ……暴れても無駄。
逃がさないって言っただろう」
今、抱かれたら主任を更に巻き込む事になる。
課長が別れる事を許してくれるわけない。
近づいて来た主任の唇を避けるように顔を背けた。
「なんで……避ける?
俺に抱かれるのがそんなに嫌か?
……やっぱり好きって言ったのは嘘?」
主任はつらそうな顔になった。
「違うのっ。
好きって言ったのは嘘なんかじゃないです」
「じゃあなんで……」
「……だって……課長はきっと別れてくれない。
このままだったら主任と付き合えない……だから……」
「たとえ課長が許さなくても……もう返すつもりはないから」
「主任?」
「いいかげん覚悟を決めて素直に抱かれろ」