彼女の恋~小指の赤い糸~
「――――。
主任と一晩過ごしたのは間違いだって事が分かったって意味です」
「な…っ…」
放たれた言葉は深く心臓に突き刺さった。
一緒に過ごした時間は彼女にとっては間違いで済ませられる程度ものだったのか……。
クソっ……。
ふざけるなっ!
「何だよ、それっ。
また俺の事を拒否して遠ざけるつもり?」
そんな事は許さない。
「主任が悪いんです。
主任が……主任が信用して……くれないから……」
「ちょっ……中島さん?
泣かないで……。
とりあえず話そう」
カッとなって、このままだと自分でも何を彼女に言ってしまうか分からないぐらいに、ぐちゃぐちゃになっていた。
だけど彼女の泣き顔が見えた途端、瞬時に頭が冷えた。