彼女の恋~小指の赤い糸~



気が強いのは表面だけで本当は折れそうな弱い部分を必死で隠している。

そう気付いたのは安西さんと東條の事で話があると声を掛けられてから。

何度か会ってるうちに本当は邪魔をしたいんじゃなく誰かに苦しい胸の内を分かってほしいんじゃないかって思えるようになった。


今だって変わらない。
傷ついてるくせに弱みを見せないように強がる。


「イヤですっ。
このまま帰ります。離して下さいっ」


「中島さんこっちを向いて。
このまま、すれ違いたくない。
頼むから、拒否するな……」


頑固に帰ると言い張った声には不安が混じっているように感じた。


「はぁ」


硬く閉ざしてしまった彼女を何とかしないと……。腕を引っ張ってベッドに戻った。


「……っ」


中島さんをベッドに座らせて自分は膝をついて目が合う位置から彼女と視線を合わせた。


「中島さん、ちゃんと話しをしよう」


彼女は視線を反らして、そっぽを向いてしまった……。
話だけは聞いてほしい。



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