彼女の恋~小指の赤い糸~
主任の表情はフッと和らぎ分かって貰えたんだとほっとして油断した隙に携帯電話が手から取られた。
「……?
あれっ?携帯……」
あまりの早業で気付いた時には携帯は主任の手の中で……。
ニヤッと笑った主任は私の携帯から課長に電話を掛けていた。
《課長?
諸田です――――――――》
何て事してくれてるの!!
なに考えてるのよ。
私の携帯から課長に掛けるなんて……。
更に話しをややこしくしてくれた当人は余裕な笑みを浮かべて携帯を返して来た。
主任のそんな顔を見たらカッとなって……。
「何て事するんですかっ?
今、自分が何をしたか分かってます?
どうして、そう余計な事を――――――――」
主任を責めた。