この愛に抱かれて
響子が目を覚ましたのは、それから暫くしてのことだった。


そこは、小さな病室だった。


ベッドの横を見ると、若い看護婦がパイプ椅子に座って居眠りをしていた。


響子はゆっくりと起き上がった。


その音に気づいて、看護婦が目を覚ました。



「ああ、気がつきました?」


「ここ、どこですか?」


「診療所ですよ・・・。ご気分はどうですか?・・・どこか痛いところとかあります?」


「いえ、大丈夫です」
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