恋するほど   熱くなる
分厚タイツを履いていたけれど

やっぱり足が冷えた。

頭痛がしてきそうだ。

早く帰ろう。

「ちょっと、君、今いい?」

「えっ?」

長身の男性が私に声をかけてきた。

「僕はこういう者だけど。」

と言って彼は私に名刺を見せた。

「あっ。」

突然私は目の前が真っ暗になった。

いけない、貧血かも。

私はその場に自分が倒れていくのがわかった。

「おい、君、大丈夫か?」

その男性の声を耳にしながら。

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