僕と君と時々サッカー

今、人生初の告白をしようとしている。

汗だくのユニフォームのままで

あー。制服に着替えて汗拭ってくればよかった。

そう考えながら俺は反対入り口へ向かう。

ここは誰も通らないし絶好の場所。

反対入り口にさしかかったとき

遠目で1人の女の子が立っているのが見えた。

「椎名さんだ。」

俺の姿を見た彼女は少し驚いた顔をしていた。

「ごめんね!急に呼び出して!」

俺は言うと

「ユニフォームのまま。急いで来たの?ふふふ」

と笑っていた。

「待たせちゃ悪いと思って!待った?」

「全然待ってないよ♪ 話したいことってなあに?」

久しぶりにみた彼女はとても可愛らしくドキドキしてしまった。

やばい。

こんな可愛い子の前で今から告白!?

この汗くさい俺が!?

と思っていたがこれは俺が決めたこと

振られたらあっさり諦め水輝に慰めてもらおうと思っていた。

俺は覚悟を決め、彼女の顔を見て話し始めた。



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