さみしがりやのホットミルク
「今朝俺は、組長の指示で佳柄さんの家を訪ねました。だけどあなたは、もう出て行ってしまった後で。泣き腫らした顔の佳柄さんだけが、玄関に出てきました」

「………」

「こちらの事情をお話して、坊っちゃんに会わせてもらえるように頼むと、彼はもういない、だけど自分も会いたいから協力しますと、言ってくださいました」

「……ッ、」



再びパソコンへと目を向けると、佳柄はもうすっかりからだの拘束は解けていて。

先ほどよりもカメラに近い距離で、画面の中、視線を床に落としていた。



「佳柄……なんで、そんな……」

『ッ、だ、だって……!』



パッと、佳柄がその顔をあげる。

また、昨日と同じように。彼女はぼろぼろと、涙をこぼしていた。

その表情を見た瞬間、ほとんど反射で、きゅっと胸が痛む。
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