さみしがりやのホットミルク
『だってオミくん、何にも言わないで、出てっちゃうんだもん……! 何にも……っ何にも、残さないで……っもうこれで、終わりみたいに……っ』

「………」

『あたし、はっ、……オミくんのことがこわいなんて、1度だって言ってないもん……!』



ぽろぽろ、ぽろぽろ。彼女の大きな瞳から、透明なしずくが溢れ出る。

ディスプレイを指先でなぞりながら、彼女の名前を呼ぶ前に。
佳柄はしおらしく泣きながら、また口を開いた。



『あ、あたし、……オミくんだから、ゆるしたのに!』

「え、」

『あ……あんなふうに、さわっておいて! いっぱいいろいろ、あ、あんなこともそんなことも、したくせに~~!!』

「えっちょっ佳柄……」

「うわあ、我が息子ながらサイテー」

「サイテーですねぇ」

「あんたらは黙っててくれ!!」



そうは言うものの、しくしく涙を流す佳柄を前に、ただ困り果てるばかりでどうすることもできない。

ひくりと、彼女が目もとを拭いながらしゃくり上げた。

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