さみしがりやのホットミルク
『ほ、ほんとはオミくん、家を継ぎたいと思ってるくせに!』

「……ッ、」



思いがけないその言葉に、ぐっと、一瞬息が詰まった。

佳柄は泣きながら、だけどやけに真っ直ぐな瞳で、俺のことを見据えている。



『ほんとは、普通じゃなくても……っ自分の家のこと、好きなんでしょう? この家の人たち、みんなオミくんのこと心配してたから……普段から仲良いんだろうなって、わかったもんっ』

「………、」

『オミくん、自分のこと、過小評価してるけど……っだけどほんとは、ちゃんと自分の意思で……この家の役に立ちたいって、誰よりも思ってるくせにー!』



言いながら、うわーん!と、声をあげて佳柄が泣く。

カメラからは見えない位置に組員たちがまだ控えていたらしく、おろおろと動かす手だけが、ちらりと映りこんでいた。

俺はただ、自分の手元にあるその画面を、呆然と見下ろすことしかできなくて。
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