さみしがりやのホットミルク
──ああ、まずい、な。
出会ってから、たった1日しか経っていないのに……俺の中で佳柄の存在が、どんどん大きくなっていく。
このままだと、間違いなく彼女に、今以上の迷惑をかけてしまうことになってしまうのに。
そんなことをぐるぐると考えていたら、不意に目の前の彼女が、どこか俺を越えた向こう側を見てきょとんと目を瞬かせた。
それに気付き、どうしたのかと、口を開く前に。
「あ、やっぱ晴臣じゃん」
ぽん、と後ろから肩を叩かれて、驚きながらも勢いよく振り返る。
まず目に入るのは、ほとんど金髪に近い明るい髪の毛。──そこにいたのは。
「……光、」
「すっげー偶然だな。てかおまえ、なんで制服?」
言いながら視線を俺の頭からつま先あたりに走らせた光に、「まあ、ちょっと」と曖昧な返事をしておく。
光は左耳のピアスをいじりながら、また思い出したように口を開いた。
「つーか晴臣、俺昨日メールしたんだけど。見た?」
「……いや、見てない」
家を出てから、スマホの電源は落としっぱなしだ。
素直に首を横に振ると、「はあっ?!」と不機嫌そうな声が飛んできた。
出会ってから、たった1日しか経っていないのに……俺の中で佳柄の存在が、どんどん大きくなっていく。
このままだと、間違いなく彼女に、今以上の迷惑をかけてしまうことになってしまうのに。
そんなことをぐるぐると考えていたら、不意に目の前の彼女が、どこか俺を越えた向こう側を見てきょとんと目を瞬かせた。
それに気付き、どうしたのかと、口を開く前に。
「あ、やっぱ晴臣じゃん」
ぽん、と後ろから肩を叩かれて、驚きながらも勢いよく振り返る。
まず目に入るのは、ほとんど金髪に近い明るい髪の毛。──そこにいたのは。
「……光、」
「すっげー偶然だな。てかおまえ、なんで制服?」
言いながら視線を俺の頭からつま先あたりに走らせた光に、「まあ、ちょっと」と曖昧な返事をしておく。
光は左耳のピアスをいじりながら、また思い出したように口を開いた。
「つーか晴臣、俺昨日メールしたんだけど。見た?」
「……いや、見てない」
家を出てから、スマホの電源は落としっぱなしだ。
素直に首を横に振ると、「はあっ?!」と不機嫌そうな声が飛んできた。