やばい、可愛すぎ。


思わず声を失って、私は半歩後ろに下がろうとして───


「きゃっ!」


がたんっ!


私の悲鳴と、机の脚に自分の足が当たる音が聞こえた。


その瞬間───ぐらり、と私の体が後ろへと引っ張られる。


あ、倒れる。



そう思って、きゅっと目を閉じて口をつぐんだ、そのとき。



「───大丈夫?」



ふわり、と温かなぬくもりと低く囁くような声が、耳元で聞こえる。


思わず顔を上げて、見ると───すぐ近くに私を見下ろす、水瀬くんの姿があった。



ぁ、と小さく声が漏れる。

触れられている肩が、手が、視線が───一気に私の体を冷たく、凍らせていく。


怖い、怖いっ怖い……っ!



< 181 / 514 >

この作品をシェア

pagetop