やばい、可愛すぎ。
ぎゅっと固く絞ったタオルを頭の上に乗せると、皐月くんの顔も少しだけ和らいだ気がした。
「……ん、」
「あ、皐月くん」
じっと顔を覗き込んでいると、皐月くんがうっすら目を開いていた。
しばらく天井をぼーっと眺めた後、すっとおでこに乗せられたおしぼりに手を添えて、
「……冷たい」
と、言った。いつもの強気な口調ではなくって、まるで子供のような、そんな言葉づかい。
「おかゆでもつくろっか」
私がそういうと、皐月くんは小さく頭を振って
「……いい……」
「じゃあ、何か食べたいものある?」
「……りんご」
「分かった、剥いてくるね」
そういって立ち上がると、後ろから……あ、と小さく囁く声が聞こえて、私は振り返った。