やばい、可愛すぎ。
不思議に思いながら、階段を上がって───皐月くんのドアの前までやってくる。
こんこん。
小さくドアをノックして、皐月くん入るね、と小さく声をかける。
返事を待たないまま、ドアを開けると───
まっくらな部屋で、皐月くんがベットで寝ているのが見えた。
一歩足を進めて───翔太が、その近くでどこからかもってきた絵本を片手に、安心しきった顔で寝ていて。
「……二人とも、一緒に寝ちゃったんだ」
その寝顔に、思わず笑みが漏れてしまう。
見ると、皐月くんのおでこに乗せていたタオルも、乾いていてもいいはずなのに、しっとりと濡れている。
……翔太、えらいじゃん。
ちょっとずれているところが、まだまだだけれど……それでも、その気遣いに心が温かくなる。
つんつん、と皐月くんを起こさないように翔太の肩を揺らすと、
「んんー……んあ?」
と声を上げながら、眠たそうに目をこする翔太に、
「しー皐月くん起きちゃうから。……翔太、皐月くん見ててくれてありがとうね」
柔らかな髪をそっとなでると、翔太はんー!と小さく返事をして立ち上った。