やばい、可愛すぎ。
ゆりが、倒れた?
どうして?
そういえば、ここ最近顔色が悪かった気がする。
ったく、アイツ何やってんだよバカ!
慌てて教室を出ようとしていた、足が止まる。
驚きすぎて、全然気にしていなかったけれど、電話口の向こうの聞き慣れた声は……。
「……っなんで、俺に言うわけ?」
別に俺に言わなくても、いいはずだ。
だって、ゆりはミナセクンを選んだのだから。
『さあ……ほんと、なんでだろうね』
「は?」
ミナセクンはしばらく、黙っていたけれど、くすりと笑って言った。
『あれ、嘘だよ』
ウソ?
何が。
いまだに現状を把握できていない俺を嘲笑うように、ため息交じりに。
『あの日階段で白井さんと俺がキスしているように見えた?』
「……っっ!」