やばい、可愛すぎ。


俺の、勘違い?

全部───最初から、最後まで?


そんな都合のいい、お笑い話があるわけ……。



『まあ、信じないならそれでもいいよ。

 俺から聞くより、白井さんから聞いた方が信じられるんじゃない?


 ちなみに、白井さん今保健室いるから』



ミナセクンは早口でまくしたてると、じゃ、と言って切ろうとする。


俺はあわてて、まて!と止めると、まだ何かあるの?と不機嫌そうに返事が返ってくる。


こっちの身にもなれよ、だって。


だって───俺は、ずっとずっと……ゆりが、ミナセクンを好きだと。


『……ほんと、嫌な役回りだよ。
  
 言うつもりなんて毛頭なかったのに。御影くんはいい感じに勘違いしてくれたし。

 
 けど、あんな風に泣かれちゃったら、俺フラれたも同然だからさ。

 ったく、これであんた等をこじらせた分はチャラだからね』


「言ってる意味が分かんないんだけど」


『分からなくていいよ。ほら早くいかないと、諦めたとみなして俺がアタックするから、そのつもりで』



ぷちっと一方的に、電話が切られる。

つーつーという、切られた電子音にしばらく呆然としたあと、行かなくちゃと思った。


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