やばい、可愛すぎ。


頭が混乱して、何を考えているのか、整理できないけれど。



行かなくちゃ、ゆりのところへ。


逢って、話がしたい───ゆりの顔が、見たい。



ふっと思い浮かんだゆりの優しげな笑みに、突き動かされるように俺は鞄も持たないで教室のドアを乱暴に開けた。



ゆりに、逢いたい。


ゆりに───逢って、ゆりの口から……本当のことが、聞きたい。



「っ……!」


足が、動く。

浮足立って、心のほうが先に走っているような感覚がした。



走る、走る、走る。


髪を振り乱して、体勢を何度も崩しかけながら───ゆりのいる、保健室へ。



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