やばい、可愛すぎ。


「心配させるなって、いっただろっ。


 いきなりぶっ倒れるとか、何してんの!」


「……」


ゆりが、じっと俺を見たまま視線を外さない。

その瞳は少しだけ、赤くて涙の痕すら見えていた。


……俺、何口走ってる?

自分で突き放しておいて、ゆりに嫌われるのが怖くて、あんな酷いことを言ったのに。


それなのに、矛盾しすぎ。


心の中で、そういっていても口が止まることはない。


「いい加減、自分のことくらいちゃんと見ろよ!」


「……ご、めんね」


こんなこと、言いたいわけじゃないのに。

息が上がって、自分の口走っていることの浅はかさに顔が熱くなる。


しゅんと、して肩を下ろすゆりを見て、熱くなっていた気持ちがだんだんと薄れていく。






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