やばい、可愛すぎ。
それから、俺は思い出す。
そういえば、昼の時───俺に堂々と、クッキー渡してたのに。
「もしかしてあの時も、無理して俺に渡してたんだ」
だんだん、こいつの反応を見るのが楽しくなってきて、
俺はからかい口調に、そういうと、
「……無理なんて、してないですから」
「嘘、俺にクッキー渡すときちょっと震えてたじゃん」
むっとした顔で、白井は顔をしかめて、
「震えてないです」
「強がり、素直じゃないやつ」
「だって、あれは……っせっかく作ってくれたのに、食べてもらえないなんて、嫌だったから」
「認めるんだ、じゃ男が苦手だって」
「それとこれとは別でっ……!」