吸血鬼たちに甘く囁かれて
僕に見とれちゃった?とでもいいたげな顔をしている楓君。


水中だから声は聞こえないけど表情を見ていればなんとなくわかる。


図星をつかれたことが恥ずかしくて顔をそむける。


そうしたいのに私はまだ楓君を見ている。


そむけようとする私の顎を楓君が掴んで自分の方へ向けているから。


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