ニセモノ×初恋=??
「じゃあ、邪魔しちゃ悪いから俺、先に戻っとくね。今日は夕方、大丈夫?」

児玉くんは優しい笑顔で私を見る。

「うん。あっ、夕方、ちょっと図書室に寄ってからでもいい?」

手に持っている本を見せると、

「大丈夫だよ。じゃあ、また」

そう言って教室に向かっていった。

その後ろ姿を見送ってから、

「ごめん紗英ちゃん、話が途中……」

と言いかけて紗英ちゃんの方を振り向くと、

「…………」

ぼんやりと児玉くんを見つめている紗英ちゃんがいた。

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