ニセモノ×初恋=??
ずっと沈黙してきた児玉くんだったが。




「北条さん、少し黙っててくれる?」


ようやく口を開いたと思ったら、ずいぶん静かな声だった。


その声の静かさにビクッとしたが、私は、

―――この人、北条さんていうんだ。

と、とんちんかんなことを考えていた。


そのあと児玉くんは、ずっとみていた井ノ上に、


「で、これはどういう意味?」


と問いかけた。



―――怖い!空気が怖い!!


そう感じた私は今の状況を説明しようと思ったが、それより先に、

「……すまないとは思ってるよ」

井ノ上の口から謝罪の言葉が出た。
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