ニセモノ×初恋=??
お世辞かもしれないけど、そんなふうに言ってもらえたのが凄く嬉しかった。

「ほんと、適当だし味付けも調味料のおかげなんだけど」

笑ってそういうと、

「調味料の分量とかで全然味付けってかわるし、それが適量というか……お世辞とかじゃなくて、本当に美味しいよ」

「…………」

あんまりにも誉めてくれるもんだから、言葉に詰まる。

親や姉達にも誉めてもらったことがあるが、それとはまたなんか違った気持ちになった。


―――何なの、嬉しいには嬉しいんだけど、何でドキドキすんの!?


自分の気持ちがよくわからなくて、チャーハンを咀嚼しながら複雑な心境だった。


その間も児玉くんは嬉しそうにパクついていて。

これまたその勢いよく食べる様子が、家族の誰もそんなふうにパクつくことないから、これが成長期の男の子なんだろうか、と改めて観察してしまった。
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