ニセモノ×初恋=??
「ごちそうさまでした」
「はやっ!!」
あっという間に児玉くんが食べ終わって、優雅なごちそうさまの挨拶をしてくれたときは、私はまだ半分くらい残っていた。
決して下品な感じでがっついていた訳じゃなかったし、元々の量も児玉くんの方を少し多めに入れていたのに、先に食べ終わったことに私はビックリする。
「すっごい美味しかったから、ついあっという間に食べちゃったよ」
少し恥ずかしそうにそう言った後、
「いま思うと、もうちょっと味わって食べればよかったよ。もったいないことした」
と、お茶を口にした。
「そんな言ってもらえて、私も作った甲斐があったよ。大したものじゃなかったのに」
嬉しい気持ちが半端なかった。
そして、もうちょっと凝ったものを作ればよかったなとも思った。
「だって、俺、姉ちゃんがいるけど、姉ちゃんが高校生の頃とかこんなの作れなかったよ?」
「へぇ。児玉くん、お姉さんいるんだ」
「うん。ちょっと年が離れているから、もう結婚してるけど、今でも作ってるのか怪しいよ」
「怪しいって」
思わず笑ってしまう。