ニセモノ×初恋=??
このままじゃいけないことはわかっている。

児玉くんは何も悪くないし、自分自身の問題だ。

―――別に男友達が誰と仲良くしてたって、いちゃついてたって構わない。

だから、私がこだわる必要性はない。

冷静になれ、私。


そう言い聞かせながら、乗り換えの駅で降りる。



乗り換え先のホームに向かおうとしていたそのとき。



「あの……各務さん…ですよね?」

ふと話しかけられた。

「はい、そうですが?」

名前を呼ばれたので、条件反射的に返事をして振り返ると。



「私、二階堂 薫(にかいどう かおる)といいます。少し、お話しするお時間、いただけませんか?」



そこにいたのは、サラサラのロングヘアーの可愛い子で。



―――こんな可愛い知り合いいないよ!?


と一瞬思ったけど。


この地域で一番のお嬢様学校の、清黎高校の制服。


一瞬で目を奪われるような可愛らしい顔。


そして。


薫、って名乗った。



………多分。



昨日の、児玉くんに抱きついていた、女の子だ………。




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