ニセモノ×初恋=??
―――………コンヤクシャ?って……。

「婚約者って、結婚する相手って意味の……ですか?」

あまりに予想外だった単語に、当たり前のことを聞いてしまった。

聞かれた女の子は、改めて私に聞き返されたせいか、少し恥ずかしそうに頷いた。

「婚約者って……えー?高校生で?」

思わず敬語を忘れて、タメ語になってしまっている自分に気付かないくらい、驚いてしまう。

「はい…。お互いの両親も公認の、正式な婚約者です」

可愛い女の子が恥じらいながら言う言葉は、頭のなかに入るのに、驚きすぎて理解を越えていた。


―――お互いの両親も公認って、そりゃ本物じゃん……。


ショックとか通りすぎて、軽く放心しそうになるが、ここで相手に悟られたくない、という気持ちになってしまっている。

それと同時に、今どき婚約者って……と信じがたい気持ちもあった。

そんな私の表情を読み取ったのか、

「今どき古いと思われるかもしれないですが、私の父が樹のお父様と一緒に仕事をしてまして、その縁で昔からの知り合いなんです」

と、説明しだした。


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