ニセモノ×初恋=??


「はぁ―……」


銅像を背にして、大きなため息をついた。

さっきの手の震えは止まっている。

ようやく、イライラした気持ちは何とか落ち着いたが、やはりショックなのは抜けきらなかった。



―――顔は確認しなかったけど、声や話してる内容は二階堂さんだったよなー…。

私に話した内容が嘘って………いろいろ涙ぐんだりとかも演技だったということだろうか。

それとも、二階堂さんが児玉くんを好きというのは本当なんだろうか。

親の話や病院の話とかはどこからどこまで本当なんだろう。


でも。


二階堂さんのことを知っていると児玉くんに言ったら、明らかに児玉くんは動揺してた。

しかも気まずそうにしてたから、何か児玉くんと二階堂さんの間に何かあるのは確実だと思う。

司総合病院の息子ってことは、児玉くんも認めていた。



「……全く、何なのよ一体……」



もう1回ため息をついて顔をあげると。


ふいに前を歩いていた人と目があった。

すると。

「やっぱり!各務さんだ!」

「あ、九条さん!」

その人物が近付いてきた。
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