ニセモノ×初恋=??
児玉くんに手を触れてもらうのは久しぶりで。

「ど、どうしたの?」

思わず聞いてみる。

すると、児玉くんはにっこり笑って、

「各務さんに嫌われてたんじゃないとわかったら嬉しくて」

そんなふうに言われてしまう。


その顔が本当に嬉しそうで。


もちろん嫌じゃないし、振り払うことは出来なかった。


だけど、好きだと意識したあとは、手を繋いでいることすら何だかドキドキしてしまって。


今まで繋いだことがあったけど、それ以上に何だか恥ずかしくて照れてしまう。




―――児玉くんだけだなぁ……。




男子と手を繋ぐくらい、どうもないって思ってた。


田神くんに手をひかれたこともあったけど、全然平気だったし。



―――やっぱり、児玉くんは特別なんだなぁ。



そう思うとまたさらに意識してしまって。


黙りこんだ私に、


「…各務さん?嫌だった?」

児玉くんが聞いてきた。

「いやっ、そうじゃないんだけど!!」

そう返事をすると、

「ならよかった」

と気にせず歩き続ける。



―――謝りたいこと、話したいことはいろいろあるのに。


もう少しこのままいたいなと思って、手を引かれるままついていってしまっていた。


< 470 / 558 >

この作品をシェア

pagetop