欲張りでいーでしょ!!!
やっぱりあなたです。


『ちょっ、…離してッッ』

岳…今更なんなの…ッッ!!!


『どうしてー…こんなこと…』


『副部長争いなんかじゃねぇよ。』

『え??』

低くて辛そうな声ー…


『バスケ部が停止してたの。…俺がいじめられてんの。』



『え…??』

いじめ…!!!!?


『笠原には話とかねーとな。』


ーーー…


『バスケ部では不正な取引があんだよ。そんで、俺がその不正な取引現場を目撃しちゃって。それで、そんな部活辞めるつもりで、退部届け出したら…先生に怒鳴られて。それで…いじめられてんの。』

な…にそれ


『笠原…手紙読んだよ』

ッッ!?今 そこッッ//////

『いじめられてた俺には…本当に嬉しい言葉だったんだけどな。先輩に見られちまって…捨てられちったわ』


そんなこと…考えてもなかったよ。

『でも俺、このこと校長に言う。』

『そ、そんなことしたら…』

『笠原見てて思った。こんな情けない俺じゃあいけないなって。』

な、にそれッッ


『人のために一生懸命になったり、助けてくれたり…そーゆーとこ。マジで…優しいと思う。お前の事…好きだった』


『あ゛…』


声が裏返った。



嘘…で、しょ??



『…ッッ』


どうしてー…


『じゃ、な ありがと』

どうしてー…



言えないの?



私には好きな人がいるって…


ポタッ


不覚にも…好きだった人に…告白されて。浮かれてるんだッッ…



もう…嫌だッッ!!!




『杏!?!?』

紗羅…

『な、に泣いてんのよ!?まさか…岳に』

『違うの!!!…』

この涙は自分が情けないからだ。


『告白されたの。』

『OKしたの??』

『ッッ』

イキナリそこ!?


『す、るわけない…』

『断ったの??』

『ー…』

『断れなかったんだ。』


『紗羅…』

もう、涙は枯れた。



『私…ッッ』


決意したのに


『おーい。笠原』

『朝日ぃぃ!?』


『何だよ。その反応』

イキナリ来ないでよッッ!!!///


『お邪魔虫はたいさーん てことで…はい』

ドンッ

『30分後に先生が教材取りに来るから。
イチャイチャしすぎないでよ?』

ガララッ

ガチャッ


シーン…


断る暇もないまま準備室にほおりこまれた。


2人きり…!?!?!?!?!?!?!?



ま、じで無理ッッッッ


ドックンドックン


『笠原』

『キャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!』

『…悲鳴あげすぎだ。ばーか。』

だって…緊張するでしょ…///


『見てたぞ。ぜーんぶ。』

『はぁッッ!?キモッッ変態!?』

『こっちのセリフだッッ!!!変態はお前だろ!!!』

『み、みてたの…??ゴクリ』


『あぁ。お前がその頬…岳をかばって殴られてから??告白されるとこまで、ぜーーんぶ。』

『そ、そっちッッ!?』

『どっちだよ…馬鹿…』


みてたの!?


恥ずかしいぃぃぃー(>_<)


『OKすんだろ??もちろん』

『意味不明。誰がOKすんのよ』

結構、傷に触ったよ…

朝日の言葉。


『岳以外で…好きな奴でもいるわけ??』


図星。


『私は…あんたが好きなの。』








なーーんて言えたら…良いのにな( ´,_ゝ`)


『いちゃ悪い??』

声を裏返していった。

どーせあんたは…

『お前の好きな奴なんて気になんねーし。』とかなんとか…


『悪い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ガタンッ


『わ…るい??好きな奴いちゃ悪いのッッ!?』

『//////ッッ』

わぁぁぁ…顔赤い…可愛いぃぃ✩


『…ま、出よーぜ。』

『は??』

このタイミングで!?


『続きは…明日から…な』

ピースした笑顔に惚れ直した…なーんて口が裂けても言えないけどね??


『…鍵 あと26分しないと開きませんけど…』

プッと私が笑うと

『てめーッッ///恥ずかしいじゃねーかッッ///』

『アハハハ!!!バーカバーか( ̄▽ ̄)』


やっぱり、私は朝日一筋です♡♡
(もはや彼女気取り)

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