愛というキモチのカタチ。
「ならよかったわ。
…返品されたらもう嫁の貰い手なさそうな子だしね!」


…おかーさーん。

自分の娘になんてこと言うの。


「返してくれって言われても返しません。」


真っ直ぐに。


アタシを射抜く少しだけキツ目のその瞳で、こちらを見ながらそう答えた。


「離れろって言われても離れないもん。」

「離すかよ。」


ギューっと大きな手のひらに包み込まれたアタシの小さな手。

よかった。


いらねぇ、って言われたらのの字書きながら泣こうかと思ったもん。


「じゃあ、そろそろ帰ります。」


立ち上がったアタシ達に、お父さんが小さな紙袋を差し出した。


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