愛というキモチのカタチ。
「ありがとう!」


満面の笑顔で答えるとこのはは彬の元に駆け寄った。



「彬ちゃん、アタシ写真見てくるね!」


「ばぁか。」


…あんな顔したオトコの所にお前独りで行かせるかっての。



小さな声で囁くと、このはを促した。


手をつなぎカメラマンの元へ歩み寄ると、彼はため息にも似た吐息を吐いた。


「本当に仲良いんですね。羨ましい。」


「まぁな。」


まるで気心知れた友人の様に話す男ふたり。
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