セカンドデビュー【完】
「こんなことになったのは、悪いと思ってる。でもな琴音を巻き込む気は無かった」
「……わかってる」
「落ち着いたら、また一緒に暮らそう。アヤさんを怒らせたから、すぐには無理だけど」
「……倖太」
「ちゃんと言っておこうと思ってた。実際、お前と仕事したの4ヶ月かそこらだけど……大切に想ってるから」

そのことを言うために、呼び出したのか。
僕のためにわざわざ時間を取って。

「倖太、僕も」
「親にバレたら、困るのは琴音だから。会えなくても今は我慢するよ」

はい?
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