にゃんこ物語り1~えりなちゃんとシロ~
『それは 寂しいわよね…、でもね えりなちゃん、お母さんっていうのは 自分がお腹を痛めて産んだ子が可愛くないわけないじゃない? 2人とも可愛いのに差なんてないのよ? それに、えりなちゃんはもうひとりで何でもできちゃうし、ママはとても助かってるはずよ!』

「そうかなぁ?」

『ママもきっとえりなちゃんが大人になってしまうのは 嬉しいけど、 本当は少し 悲しいはずよ』

「そっか、 赤ちゃん産んだことがあるシロがいうんだから、間違いないね! ありがとう」

『どういたしまして!』

「あ、そういえば チビは?」

『チビ? 今頃どこにいるのかしらねぇ…』

「チビも元気なの?」

『どうかしら…』

「え?」

『オスの猫は 大きくなると“なわばり”が変わっちゃうのよ、今頃何してるのかしら』

「そうだったんだ…シロ、寂しくないの?」

『はじめは寂しかったけど、もう慣れちゃったわ!それに、猫にはそれが当たり前なのよ』

「そうなんだー、どっかいっちゃったのか、知らなかったなー」

『でも、人間もそうでしょ? 大人になると家を出て行っちゃうでしょ?』

「そういえばそうだね、まぁ、なわばりはないけどね(笑)」
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